コラム

2013/06/18

和食を世界遺産に(新潟・TH)

和食を世界遺産に


▼この季節、我が家の玄関と台所には必ずといっていいほど山菜がどっさり山積みになって置いてあ

る。何を隠そう、うちの母は今では、山菜採りの名人なのだ。


▼日頃そんなに運動もせず家にいる人が、山菜を採るときだけは山登りを苦ともせず、まるで猿のよ

うに山をかけずり回っているようだ。昔の母からは想像もできない光景である。


▼そんな山菜取りの名人。季節が変わり秋になると、今度はきのこ採りの名人になる。名人などと言

うと笑えてくるが、そのおかげでいつも季節を感じながら、おいしいご飯をいただいている。じつに

ありがたい。自然の恵みを生かした和食料理を食べた時には「あ〜日本人に生まれてよかった」とし

みじみ感じる。なんといっても和食にはほかの料理には感じられない心休まる味わいがある。


▼現在、日本政府は和食をユネスコ世界無形文化遺産として登録申請中である。近年、世界各国では

長寿国日本の和食がブームとなっている。日本貿易振興機構の調査によると、アメリカでは和食の店

は現在1万4129軒で、10年前の倍以上。また、ヨーロッパではフランスに約1000軒、イギリ

スに500軒もあるという。美しい食の文化「和食」が世界無形文化遺産に登録される日はもうすぐ

そこまで来ているのかもしれない。


▼さて、わが家の名人。今日はどこの山を駆けずり回り、どんな食材をゲットしているのだろうか。

おひたしに天ぷら、煮物、どのメニューにしても、どの季節においても舌鼓を打てる。やはり美味し

くて、見た目も美しい「和食」は、ぜひとも世界遺産に登録されるべき逸品である。(新潟・TH)


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