コラム

2013/06/19

広がる地域間競争(群馬・AN)

確実に広がる地域間競争


▼地域間の誘客等競争が激化している。この厳しい競争を勝ち抜くため各自治体とも知恵を絞り、自

分の地域にしかない個性を生み出して誘客に努力する毎日だ。他に負けない地域資源をPRすること

は当然だが、地方にとっては道路網の着実な整備も必要不可欠なはず。


▼北関東3県をつなぐ北関東自動車道(愛称・北関)が開通して2年が経過した。北関は群馬、栃木

の主要都市と茨城県の常陸那珂港を結ぶ全長約150?の路線。全線開通により、北関東3県におけ

る物流の活発化、企業立地の伸びなど様々な面で地域経済にプラス効果を及ぼしている。


▼全線開通は2011年3月19日。8日前には東日本大震災が発生し、開通式典は取り止めとなった

ものの、震災翌日から被災地へ物資を運ぶための緊急輸送路として活用されたことは記憶に新しい。

開通までの7日間で自衛隊、警察、消防など約2400台の緊急車両が利用したと聞く。


▼愛娘が6月2日で3歳を迎える。昨年の夏は自宅前に設置したビニール製のプールに入り、水遊び

を楽しんでいたが、今年はいよいよ公共用プール、そして海へのデビューを考えている。女の子だけ

に「かわいい水着と浮き輪を」と考える今日このごろ。


▼北関の全線開通は群馬県の飛躍に大きく寄与するが、それは隣の栃木県にとっても同様のこと。両

県の競争は、企業誘致や観光面でこれまで以上に激化していく。愛娘をどこの海へ連れていこうか悩

む。関越経由の新潟県の海か、北関経由の茨城県の海か―。この選択がこの両県へ競争を生じさせる。

自治体が生き残りを賭けた地域間競争は確実に広がっている。(群馬・AN)


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