コラム

2013/06/22

空気浄化の取り組みを(山梨・SA)

空気浄化の取り組みを


▼先日、自宅居間の入口付近に見慣れないやや大型の黒い機械が不自然に置かれていた。それは空気

清浄器とのことで、機械はリサイクル店から購入したという。


▼昨今、深刻さが増している大気汚染の影響から健康を考え、すでに機材を設置している方も少なく

ないのでは。しかし、人間が日常生活に不可欠となる空気にまで汚染の害が及ぶとなると、この先の

生活環境はどうなるのだろうか、末恐ろしいものを感じる。


▼原因は幾つか考えられる。中国大陸からの黄砂や、深刻な超微粒子状物質(PM2・5)の飛来に

よるものなど。これを最小限に防ぐため、何層もの素材で構成される専用のマスクも注文が殺到して

いると聞く。さらに家電量販店では空気清浄器専用のコーナーが店内の一画を占め、消費者の関心の

高さが伺える。また、自動車用には、ドリンクホルダーへ専用の装置を置くことができる空気清浄器

も発売されており、汚れた空気への対策は進む一方にある。


▼過日、某協会の総会取材で、重機から出る排気ガス対策として、マフラーに溜まった「すす」を、

そのまま外部へ出さず、内部で燃焼させる仕組みを持つマフラーを着けた車両の効果が説明されてい

た。重機メーカーも積極的に環境への配慮を考えた取り組みを見せている。


▼さて、拙宅居間の入口を陣取っていた空気清浄器だが、部屋が狭くなるため場所が変わっていた。

できればこのような機材を使わずに生活するのが理想であることは言うまでもない。後世の人たちに、

自然豊かな環境を引き渡すことができるよう、まず小さなことから改善する心掛けが必要ではないだ

ろうか。(山梨・SA)


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