コラム

2013/07/17

自然と向き合う意義(群馬・MH)

自然と向き合う意義


▼お盆休みには友人とキャンプへ出掛けるのが恒例となっている。もちろん今年も出掛ける予定だ。

場所は毎年変わらず赤城山の大沼湖畔にある沼尻キャンプ場。前橋市が管理し、誰でも無料で利用す

ることができ、流し台、コンロ、トイレなどが整備されている希少なキャンプ場だ。


▼子どもの頃は、夏休みになると両親にキャンプへよく連れて行ってもらった。毎年楽しみで、父が

使用していたレオーネツーリングワゴン車に、荷物をたくさん乗せ向かった。キャンプ場へ車を乗り

入れると、車と大自然が重なり合った風景が意外にも風情を醸し出す。オートキャンプの魅力の1つ

だ。


▼友人と赤城山へ向かう時も、車に荷物をいっぱい詰め込み、当時父がキャンプへ連れて行ってくれ

た時の情景を連想させる。暑い市街地から坂道を登って行くにつれ、体感温度が下がっていく、そし

て徐々に気持ちも楽になる。それは日常から大自然の開放感へと変わる瞬間だ。


▼苦労して火をおこし、お料理のバーベキューは格別で食欲をそそる。山の静けさとともに、寝袋で

身を包みテントの中で朝まで熟睡する。鳥のさえずりで目覚める朝のあの清々しさは何とも言えぬ快

感である。一泊だけの、とても短い時間ではあるのだが、来年もまた来ようと思ってしまうのだ。


▼人類の原点に帰る―。現代社会では、自然と触れ合い、その恩恵に浴することが少なくなった気が

する。だからこそ、休日には自然と触れ合うことによって、社会で蓄積されたストレスを発散させる

ことが必要なのだろう。アウトドアは、その大切さを教えてくれる貴重な場であると思う。(群馬・

MH)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら