2013/07/23
国政は身近な存在(東京・JI).txt
国政は身近な存在
▼暑い夏。熱中症で救急搬送される人が多い。7月8日から14日の1週間だけで1万人超が病院に運
ばれた。熱中症対策で塩分や水分を定期的に補給している人もいるだろう。暑い時は冷たい飲み物が
欲しくなるが、お腹の冷やしすぎにはご注意を。
▼そんな猛暑のある日。風呂上がりに上半身裸のまま下着1枚の姿で冷えた缶ビールを飲んでいた。
そこへ小学生の息子がやってきて「ずるい」と言う。「オレだってそういう格好したい」。裸のまま
で生活するような下品なことは母親から禁じられているため、リラックスした父親をうらやましく思
ったようだ。「大人の特権だ」と答えておいた。
▼大人の特権には飲酒や喫煙などもあるが、『選挙権』もその一つだ。しかし、この権利を行使しな
い人々が多い。7月21日に行われた参議院議員選挙の投票率は約52%。大人の半数が投票していない
現実を、どうとらえれば良いのだろうか。
▼いまだに「誰に入れても同じ」という風潮が続いているのか、それとも国政というものが軽視され
ているのか。あるいは、その存在が遠く感じられるのかもしれない。政治家のスキャンダルや権力争
いであれば興味を引くのかもしれないが、そればかりが目立つようでは、政治に対する信頼がさらに
下がってしまう。
▼猛暑は個別地域の話ではない。日本全体、国民一人ひとりの問題である。国政も国会議事堂や霞ヶ
関だけの話ではない。日本全体、国民一人ひとりの問題である。生活面でも仕事面でも身近な存在だ。
『半裸でビール』という大人の特権も、それを書くことも、もちろん建設業界も、国政と無縁ではな
い。(東京・JI)