コラム

2013/07/26

暑さに負けない夏へ(群馬・UT)

暑さに負けない夏へ


▼梅雨明け宣言が出されてから連日猛烈な暑さとなり、テレビやラジオからは毎日のように「本日は

○○市が暑さ日本一でした」という声が聞こえている。その中でも特に多いまちは群馬県の東部に位

置し「鶴舞う形の群馬県」の頭の部分にあたる館林市だ。


▼取材で館林市に向かうと、確かにこの暑さはすさまじく、前橋市と50km程度の違いでなぜこんなに

も違いがでるのか、不思議に思うほどである。館林市はその環境を活かすべく「日本一HOTなまち

館林!激辛・激甘・激冷グルメ総選挙」を主催するなど、暑さを観光資源としてアピールに励んでい

る。


▼しかし、暑いまちは館林市だけではなく見渡せば協力なライバルとして埼玉県の熊谷市と岐阜県の

多治見市がある。2市ともに2007年、観測史上最高となる40・9度を記録しているが、それに対

し館林市は同年に40・3度を観測し8位となっている。これだけ見てしまうと、館林市が日本一暑い

まちであることに疑問を抱くかもしれないが、12年度でみると気温と猛暑日数(最高気温35度以上)

が1位であり、毎年3市による激しい頂上決戦が行われている。


▼ただ、熱中症患者の多さをみるとそう暢気に構えていられない。とある建設会社の安全大会を取材

した際、来賓が「台風と同じく暑さも一種の災害として認識してほしい」と話していた。


▼確かに6月だけでも熱中症の搬送者が全国で4000人を超えるなどその被害は他の災害にも迫る

勢いだ。ただ他の災害と大きく違うのは事前の対策で対処できる点ではなかろうか。水分と塩分を十

分に摂り、暑さに負けない快適な夏にしたいものだ。(群馬・UT)


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