コラム

2013/08/20

ヒトとしての品格を(茨城・KS)

ヒトとしての品格を


▼宇宙飛行士の若田光一さんが、11月から半年間の長期滞在ミッションで船長を務める。日本人とし

てはもちろん、アジア人として初となる名誉である。狭い空間に多民族の船員が共同生活する。誇り

高き?スペースマンシップ?に則り、任務完遂することを祈念して止まない。


▼サッカー東アジア・カップの日本対韓国の国際試合で、韓国側のサポーターが、「歴史を忘却した

民族に未来はない」との巨大な横断幕を掲げた。続けて、日本初の総理大臣である伊藤博文を暗殺し

た安重根の肖像画も広げた。到底サッカーとは関連が見いだせない。違和感に満ちた異様な光景であ

った。


▼同じくサッカーで、ワールドカップアジア最終予選の際、イランに敗れた韓国チームのコーチらが、

喜ぶイランの選手に暴行した。さらに昨年のロンドンオリンピックでは、3位決定戦で日本に勝った

あと、選手の一人が「独島(竹島)は我が領土」とのメッセージを披露しペナルティを科されている。


▼横断幕の件で、日本メディアの韓国での街頭インタビューがあった。そこで若年層の女性は「当た

り前のことを言っているだけ。(スポーツに)政治なんか持ち込んでいない」と応えていた。かの国

では、日本の初代首相の暗殺者は政治と関係ないらしい。


▼残念なことだが韓国だけを批判できない。東アジア・カップの韓国戦で、日本人サポーターも旭日

旗を振って応援した一幕もあった。政治的な意図は無かったろうか。スポーツとは、人種、宗教、政

治、歴史さらには勝敗をも超越し、お互いを尊重することが原則だろう。ヒトとしての品格を、改め

て考え直す時かも知れない。(茨城・KS)


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