コラム

2013/09/05

太陽光発電の良し悪し(山梨・TH)

太陽光発電の良し悪し


▼「人間生きていれば良いことも悪いこともある」と幼い頃の祖母の言葉を思い出す。これは何にで

も当てはまりそうだ。私事ではあるが自動車を運転し信号に引っかからずラッキーだなと思った瞬間

に自動車がオーバーヒートに。これも良し悪しに当てはまるのか。


▼ここ数年山梨県では太陽光発電設備の導入が盛んだ。県内の個人住宅用太陽光発電の12年度は6・

5%となり全国7位に浮上。素晴らしい太陽光発電だが、良し悪しは存在する。


▼県では太陽光発電事業者と「屋根貸し」を希望する施設を募集し仲介する事業に乗り出した。募集

したのは、太陽光発電事業を始めたいが場所がない「県内外の企業」と屋根や土地を貸したい「公民

館や商業施設」。屋根貸しは施設側にとって初期投資がなく太陽光発電設備を誘致し災害で停電した

際は電気を利用できるなどが良い部分。


▼ただ太陽光発電の普及には課題も多い。世界文化遺産に登録された富士山の景観保全問題もその一

つ。山梨と静岡両県の富士山麓市町村では、大規模太陽光発電設備の建設抑止策を話し合っている。

多くの市町村が抑止地域を設けるなど規制が必要という認識だが、遊休農地の有効利用を理由に、抑

制に慎重な姿勢を示す。


▼太陽光発電には「電気料金が減る」「国や自治体からの補助金」「二酸化炭素を排出しない」とい

った良い部分がある。だが反対に「天候に左右される」「メンテナンスが必要」など悪い部分も。良

し悪しの判断基準も人それぞれだ。筆者は、なるべくなら良い部分に注目しながら生活をしたい。た

だし太陽光発電の悪しき部分は今後の解消に期待する。(山梨・TH)


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