コラム

2013/09/25

文章と空気はよく読もう(茨城・KS)

文章と空気はよく読もう


▼7月のシンポジウムでの麻生太郎副総理の?ナチス発言?。筆者は国語が決して得意ではないが、

学生のときの現代文のテストを思い出しながら、改めて発言の全容を熟読してみた。


▼口語なので繊細な読解は難しいが、主張は最後の段落にあるのが基本。「民主主義は否定しない。

(憲法改正について)<ルビ>喧騒<けんそう/ルビ>の中で決めてほしくない」。このフレーズに尽き

る。その上でキーワードとなるのが?喧騒(やかましく、うるさいこと)?だ。途中で靖国神社参拝を取り上げ、喧騒を引き起こしているのがマスコミであると強調している。


▼たしかに、人道的に到底認められない行為をしたナチスを安易に引き合いに出すべきではなかった

かもしれないが、行間を読むと、マスコミが騒ぎ立てて扇動する中で、日本国憲法の改正について考

えないほうがよいということだ。そして、非難の的となっている「ワイマール憲法がナチス憲法に変

わっていた。あの手口に学べよ」の部分は、前後の文脈から考えて、?過去の過ちから学べよ?とい

うことだろう。


▼一部のフレーズだけを切り取り非難する?言葉狩り?で騒ぎを起こし、国益に反する自虐史観を助

長する。そのような手口は決して学んではならない。いちメディアとして考えさせられた。


▼先日の読売新聞による主要116社に対する景気アンケートでは、約95%が「回復している」と答

えている。2020年のオリンピック開催地も日本に決まった。この追い風の中、野党5党は結託し、

麻生財務大臣の罷免を要求。なぜ良き流れを絶とうとするのか。文章のみならず、空気も読めないと

は頭が痛い。(茨城・KS)


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