コラム

2013/09/26

涼風あるエコな住まい方(群馬・AN

涼風あるエコな住まい方


▼慣れ親しんだアパートから母親の住む実家へ妻と娘とともに移り住むことになり、水回りなどのリ

フォームを経て、今夏から生活している。別々に生活していたため、所々で習慣の違いが際立つが、

アパートと実家との風通しの違いには改めて驚嘆させられた。


▼気象庁の発表によると、今夏の平均気温が平年を1・06℃上回り、1898年の観測開始以来4

番目に高かったという。確かに日中の日差しが強く照り付ける一方、豪雨も多く発生し、最近では竜

巻による被害も相次いだ。これら異常気象の要因は地球温暖化の影響が強いと云われる。


▼エコな住宅とは何か―。実家のリフォームを決める前、敷地内に新築一戸建てを建設する計画を進

めており、多くの住宅展示場を見て回った。その際、出会うハウスメーカーの営業マンから「エアコ

ン1台で家ごと涼しくなる」とのフレーズを多く耳にしたが、何となく違和感を覚えた。


▼昨今、二重サッシや分厚い断熱材などによる高気密高断熱を売りにするハウスメーカーが多い。し

かし、どれもこれもエアコン使用を前提とした設計となっている。昔の日本家屋は風通しの良さを考

えながら建てられたと聞く。他方、高気密高断熱の家は冬の厳しい寒さから身を包む効果的な仕様と

言えよう。


▼猛暑を乗り切るためのエアコンはもはや必要不可欠と言えるが、一方では家庭やオフィスで使う電

気は主に化石燃料で作られているという事実も存在する。夜半から朝方はだいぶ涼しくなったが、日

中はまだまだ暑い日が続く。そんな中、涼風の心地よいエコな住まい方で残暑が過ぎるのをゆっくり

待つのもいい。(群馬・AN)


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