コラム

2013/10/17

7年前、そして7年後…(埼玉・SW)

7年前、そして7年後…


▼第2次安倍内閣が発足してもうすぐ1年になる。個人的にはアベノミクスの恩恵を実感できないが、

1年前を考えれば1ドルが約100円、株価の1万4000円超はアベノミクス効果と言っていいだ

ろう。


▼第1次安倍内閣は7年前の2006年に発足。絶大な人気を誇った小泉総理の後継として、51歳の

若さで戦後最年少、戦後生まれとして初の総理大臣となり、「美しい国」を旗印に出航した。小泉総

理は公共事業を大幅に削減するなど、構造改革を旗印に大胆な政策を実施した。安倍総理には若さや

誠実さを感じ期待したのだが。


▼松岡農水大臣の自殺や事実上の解任の赤城農水大臣辞任など内閣の混乱、参院選での自民党惨敗、

その影響か自身の潰瘍性大腸炎でわずか1年余で内閣総辞職となった。ニュース速報を聴いたときは、

期待が大きかっただけに、思わず驚嘆の声をあげたのを記憶している。


▼今思えば、まさか7年後に第2次安倍内閣が発足しているとは想像だにしていなかった。しかし、

当時と違い安倍総理には過去の経験値がある。あれだけ苦い経験をしながらも、再び総理を志し、そ

の座に就くとは強い信念を感じる。前回できなかった、国民のための政策にまい進してもらいたい。


▼同じ7年前にトリノで開催されたオリンピックが、7年後には東京で開催されることになった。1

年後ですら何が起こるか分からない状況なのに7年後はどうなっているのだろう。福島第一原発の問

題はきちんと解決しているだろうか。外交、内政もろもろの問題を後世に押し付けることなく、安定

政権のいま、安倍総理には全力で対策にあたってほしい。(埼玉・SW)


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