2013/11/01
同じ「あたる」でも・・・(茨城・KM)
同じ「あたる」でも・・・
▼神戸市灘区の国指定史跡「西求女塚<にしもとめづか>古墳」の公園で小学生が4年前に拾い、宝物
として保管していた金属片が、古墳から出土した青銅鏡「浮彫式獣帯鏡<うきぼりしきじゅうたいき
ょう>」の一部と判明した。この青銅鏡は1世紀後半に中国でつくられたもので、国の重要文化財に
指定されているという。こういうものに出会うのは、先月に抽選があったオータムジャンボ宝くじに
当たるより難しいだろう。
▼オータムジャンボ宝くじと聞くと、例年「あぁ秋が来たな」と感じるのだが、ことしは秋を感じる
のがなかなか難しい。先月中旬には北陸地方を中心に記録的な暑さを観測。新潟県糸魚市では、統計
開始以来、全国で初の猛暑日を記録した。秋の風物詩である運動会が春開催となっている自治体が多
いことも、一因かもしれない。
▼栽培方法の進化などにより「食べ物の旬が分からない」と言われて久しいが「秋の味覚」は不変だ。
ナシ、マツタケ、クリ、リンゴ、サツマイモ、サンマなど挙げればきりがない。
▼マツタケ、サンマあたりは厳しいが、ナシ、リンゴなど自分で狩ることができるのも秋味覚の魅力
だ。自分で収穫し食べる。これは最高の贅沢だろう。しかし、ここで気を付けていただきたいのが食
用と判断できないキノコだ。
▼茨城県の発表によると、キノコによる食中毒は、県内で昨年度4件、本年度1件(10月30日現在)
確認されている。県は、長年言い伝えられてきた「縦に裂けるキノコは大丈夫。ナスと一緒に炒めれ
ば大丈夫」というのは「迷信」と断言し、注意を促している。同じ「あたる」でも、キノコにあたる
のは遠慮したいところだ(茨城・KM)