コラム

2013/11/19

見直して茨城県(茨城・KS)

見直して茨城県


▼恒例となったブランド総合研究所による都道府県ランキング。ことしで5回目だが、ここ茨城県は

4回にわたって最下位をマーク。残り1回も昨年のブービー賞である。


▼県は最下位常連からの脱却を目指し、ネットテレビ局「いばキラTV」や、銀座のアンテナショッ

プ「茨城マルシェ」などの新規事業を打ち出すも奏功しなかったようだ。また今夏からは、茨城出身

の芸能人を起用し、「いばらきを知ろう! 大キャンペーン」を展開。?なめんなよ いばらき県?

という最下位を逆手に取ったキャッチコピーでインパクト充分だが、早くも「けんか言葉でイメージ

悪い」との声が上がり、逆風が厳しい。


▼昨今はドラマや映画のロケ地となることが多く、追い風も吹いているものの、まだ魅力が足りない。

なぜなのか。筆者が考える理由は?地元テレビ局の不在?である。茨城は全国で唯一、ローカルテレ

ビ局が存在しない県。たしかに前記「いばキラTV」が開局したものの、県営のネット放送で時間が

短い。今でこそ視聴率の低下が著しいが、テレビは一家に一台あり、メディアの最たるものだと思う。


▼ローカル局がないことによる弊害として、まず愛郷心の弱さがある。キー局TVからは東京の情報

ばかりが流れるため、県民の44市町村に対する認知度が低いように感じる。そして東日本大震災では、

岩手、宮城、福島と同じく茨城も被災地であったが、全国へ詳細な情報が発信されず、?忘れられた

被災地?と呼ばれた。


▼「始めるのに遅すぎることはない」と古くからの格言にもある。真剣にテレビ局の開設を考える時

が来ていると思うのだが。(茨城・KS)


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