コラム

2013/11/26

新たな地図記号の活用を(茨城・KM)

新たな地図記号の活用を


▼「博物館と図書館」「風力発電用風車と老人ホーム」。これを聞いて何をイメージするだろうか。

「博物館」と「図書館」は2002年に、「風力発電用風車」と「老人ホーム」は06年に追加された

地図記号だ。06年に追加された2つの記号は、地図記号を決めている国土地理院が全国の小中学生か

らの意見を取り入れたもの


▼12万件の応募の中から、老人ホームは小学生からの、風力発電用風車は中学生からのアイデアが採

用された。風力発電用風車は円の周りに3本の羽根がついており、一目で施設をイメージすることが

できる。老人ホームは、建物の中に杖が描かれており「なるほど」と思わず感心してしまう


▼災害対策基本法の改正により、14年4月から市町村において、新たに緊急避難場所および避難所を

指定・更新することが定められた。これに伴い国土地理院は、内閣府と協同して避難所等の経緯度情

報を取得するとともに、避難すべき場所を示す地図記号を新たに策定する


▼地形図上の表示にあたっては、地域防災や記号デザインに関する有識者から意見を取り入れながら、

閲覧者が直感的に理解できるような地図記号を本年中に策定するとのこと。記号は、国土地理院の電

子地形図や電子国土Web上で閲覧できるようにするほか、内閣府の総合防災情報システムなどで広

く活用できるようにするという


▼年内に避難場所のマークを作り、地図に反映する。スピーディで安心感がある。これを住民の安全

安心のために、さらに有効的に活用できないだろうか。せっかくの記号が、電子地図上の表示中心な

のは、何かもったいない気がしてしまう。(茨城・KM)


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