コラム

2013/12/05

安全の配慮が幸せ運ぶ(山梨・TT)

安全の配慮が幸せ運ぶ


▼日本テレビ系列の『ダンダリン労働基準監督官』というドラマを見ている。ドラマの題名にもなっ

ている竹内結子さん扮する段田凛という労働基準監督官が、同僚らとブラック企業の悪に立ち向かう

様をコミカルに描いている


▼放送された第3話では、工務店の請け負う作業現場で、作業主任者の不在のもと足場の組み立てが

行われ、転落事故が発生。作業主任者が現場にいなかったことの発覚を恐れて、救急車などへの通報

が遅れたという内容だった


▼まだまだ、県内の建設業を取り巻く環境は、経営者・作業者にとっても厳しい状況が続いているこ

とに変わりない。小さな工務店では、このような資格者は少数の人が持っているにすぎず、社長が兼

務する場合もあるようだ。作業主任者が常駐していれば、絶対に労災事故は起こらないと言い切れる

ものでもないが、事故が起きるかもしれない危険な現場を減らすことが出来るだろう


▼建災防山梨県支部によると、10月末時点の県内で発生した死亡事故は、建設業だけでも4件となっ

ている。今年も残すところ1カ月となった。毎年、12月1日から1月15日までを「建設業年末年始労

働災害防止強調期間」として積極的な災害防止運動を展開している状況から、この時期は特に災害が

多いようだ


▼仕事をする者にとっては、会社を出た時点で1日の作業が終了した気分になる。しかし、家で待つ

者にとっては、玄関の扉が開き家族の待つ場所に帰ってきたところまでが仕事だと思うだろう。クリ

スマス、お正月を家族と無事に過ごせるよう、充分に安全に配慮して日々の作業を行って欲しいもの

である。(山梨・TT)


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