2013/12/20
事故を減らす提言(茨城・KM)
自転車事故を減らす提言
▼歩道のない道路の端に設けられた路側帯は、白の実線などで区切られた歩行者や自動車のための通
行スペースである。今月1日から改正道路交通法が施行され、自転車による右側路側帯の走行が禁止
された。これにより自転車が路側帯を通る場合は、車道と同じ左側走行となる
▼路側帯の左側通行に違反した場合、「3カ月以下の懲役か5万円以下の罰金」に科される。これま
で自転車は、路側帯の左右どちらも走行可能だったが、右側通行の自転車が歩行者などを避けようと
すると、路側帯からはみ出し、自動車との正面衝突リスクが高まるため、今回の改正に至った
▼2012年における自転車乗用中の交通事故件数は13万2048件で、交通事故件数の19・9%を
占める。自転車乗用中による死傷者数は13万1762人で、交通事故全体の死傷者数に占める割合は
15・9%。また自転車事故のうち84・4%(12万6601件)は自動車との事故で、出会い頭による
事故が半分以上(55・4%)を占める
▼毎日ハンドルを握っている者として、路側帯から正面に走行してくる自転車は怖い。障害物の陰か
ら自転車が飛び出してきたら、避けるのは厳しいだろう。しかし車道にはみ出してくるのは、歩行者
も一緒だ。歩行者などをよける際、自転車は当然のように車道に入ってくる
▼今回路側帯の走行を左側に規定したが、歩道上走行はこれまで通り、左右どちらでも通行できる。
歩道上の自転車走行こそ左側に限定すべきなのではないだろうか。自転車走行数は路側帯上より歩道
上が圧倒的に多いと感じている。これは一ドライバーからの提言だが。(茨城・KM)