コラム

2014/01/10

入職者増へ本腰を


▼2014年の幕が開き、はや10日。ことし「起こる」「変わる」で思い浮かぶ大きな事と言えば、

筆者感覚では来月7〜23日のソチ五輪、4月1日に実施が始まる消費税率引き上げ、6〜7月のFI

FAワールドカップなどだろうか


▼建設関係では新国立競技場建設に向けた現施設の解体工事が7月から始まる。19年のラグビーワー

ルドカップ、20年の東京オリンピック・パラリンピックのメーンスタジアムとして活用を目指し、5

年間の工事期間に入る。さらに、リニア中央新幹線がいよいよ本格化する見通しだ。14年度末には、

北陸新幹線の長野〜金沢駅間開通も控えている


▼さて、年末年始は帰省や旅行で新幹線、空の便、高速道路を利用した大移動が行われた。大勢の人

が動けば混雑、渋滞、事故も多く発生する。日本の技術を結集した高規格な交通網も思わぬ悪天候や

トラブルが重なれば深刻な事態を招く


▼昨年12月29日、山形県内の踏み切りで山形新幹線開業以来、初めての死亡事故が発生。新幹線と衝

突した乗用車の女性が死亡した。また、新年3日には、JR有楽町駅近くの店舗火災によって東海道

新幹線、山手線などの運転見合わせが続きダイヤが大幅に乱れ、これがUターンラッシュを直撃、大

混乱となった


▼目前のビックプロジェクト、既インフラ脆弱さの再構築などを見ると、建設業の役割は絶大なもの

がある。ここで最大のテーマとなるのが人手不足。政府は品確法等で解決の糸口を探っているが、今

こそ官民が真摯に協力し、入植者促進へ本腰を入れる時ではないだろうか。強靭化はそれがあって成

し得ることだ。(新潟・YY)


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