コラム

2014/01/11

入社試験料徴収について(埼玉・SW)

入社試験料徴収について


▼インターネットコンテンツの開発・販売を主業務とする(株)ドワンゴ(本社・東京都中央区)が2

015年春卒業者を対象とした入社試験で、首都圏在住者に受験料を徴収する。受験料は、同社のサー

ビス「ニコニコ動画」にちなんで2525円。「金儲けが目的ではなく、受験料は奨学制度の基金な

どに全額寄付する予定」という


▼「1人で100社受験できる時代だが、受かる人は何社も内定を獲得でき、受からない人は1社も

受からず心を傷つけられる。企業側も、受験生が多過ぎて採用の手間が増えて、本当に必要な人材を

見極めるために、時間をかけることが難しい。その現状に一石を投じられないか」が徴収の主な理由


▼徴収に対して「手書き履歴書がなくなった影響でとりあえずエントリーする人が多過ぎる」「イヤ

なら他の企業を受ければいい」など好意的な意見が多かった。一方で、「優秀な人材が受験しない可

能性も出てくるかもしれない」というのは的を射ている気がする


▼「入社試験の受験料制は珍しいな」と思っていたら、先進事例があった。それも市役所で。千葉県

市川市では採用試験の受験料として1000円徴収、申し込み受付から1次試験実施までに要する費

用の一部に充てている


▼受験料制は、すべての企業で採用することはないだろうが、追随する企業があるだろう。逆に「受

験料を払うくらいなら」という人も少なくないはず。受験料無料の企業にとってはその恩恵を受ける

ことも考えられ、いかに優秀な人材を取り込めるか。人を財産と見越して、建設業界でも人財の受け

入れ態勢を整えておく必要があるだろう。(埼玉・SW)


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