コラム

2014/02/07

最前線で長く活躍するには(茨城・HS)

最前線で長く

活躍するには


▼ソチ冬季オリンピックが本日開会する。華やかなフィギュアやダイナミックなアルペンスキーは、

実際に競技をしたことのない人にも感動をもたらしてくれる。ただ、冬のオリンピックは夏に比べて

種目が少なく、どうも地味な印象がある。採点競技が多いので素人には分かりづらい、というのも1

つの原因かもしれない


▼ソチオリンピックで日本選手団の主将を務めるのはスキージャンプ男子の葛西紀明選手。オリンピッ

クは今回で7大会連続出場。41歳になってなお現役で、先月のノルディックスキーW杯でも史上最年

長優勝の快挙を達成したベテラン選手だ


▼葛西選手がジャンプを始めたのは10歳の時。16歳になるともう国際大会で優勝している。今までW

杯で優勝した回数は16回。名実ともに日本スキージャンプ界の第一人者といえるだろう


▼プロ野球の山本昌投手やサッカーの三浦知良選手のように、どのスポーツでもベテラン選手はいる。

彼らに共通するのは徹底した体調管理ではないだろうか。どんな選手でも年をとれば必ず衰えが出る。

しかし、厳しい練習や摂生がそれを緩やかにしている。スポーツの世界では、恵まれた才能を持つ選

手が若くして引退することも珍しくない。そんな中、プロ中のプロである彼らは、人一倍努力するこ

とで現役生活を一日でも長いものにしているのだ


▼葛西選手は自身8回目となる次のオリンピックを目指しているという。今回のオリンピックも通過

点の1つ。そうした目標の高さも長く最前線で活躍するための秘訣なのだろう。4年後もまた「葛西」

という活字が新聞で踊ることに期待したい。(茨城・HS)


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