コラム

2014/02/13

STAP細胞の発見に触発(群馬・AN)

STAP細胞

の発見に触発


▼ノーベル賞級の発見として連日、マスコミが報道している『STAP(スタップ)細胞』。この新

型万能細胞は、皮膚などの細胞へ人工的に遺伝子を入れて作製するiPS細胞(人工多能性幹細胞)

とは異なり、外部からの刺激だけで受精卵のような初期状態に戻せるという


▼常識を打ち破る驚異の万能細胞の発見とともに、作製者である理化学研究所のユニットリーダー・

小保方晴子博士に大きな注目が集まった。理系の女子学生や女性研究者を指す『リケジョ』に加え、

若さと美貌、さらには実験時に必ず着るという祖母から貰った、かっぽう着も大きな話題となった


▼しかし、プライベートにまで踏み込んだ報道が多発。研究所側より研究活動に支障が出ているとの

理由から当面の間、取材対応を控える旨の要請が出された。確かに、マスコミの過熱する報道姿勢は

反省すべき点も多く、研究に専念したい本人の意向も当然のことと言えよう


▼細胞生物学者として実績を積むため、アメリカの専門家へ共同研究の協力を依頼しても相手にされ

ず、STAP細胞に関する論文も当初、一流科学誌から掲載を拒まれ「過去何100年の細胞生物学

の歴史を愚弄している」と酷評された。だが「きょう1日だけ頑張ろう」と心に誓い、研究を続けて

きたという


▼今回の発見は諦めない気持ちと、周囲のサポートがあったことも忘れてはならない。サポートがあっ

たからこそ、強い意志を持ちながら研究が続けられたはず。外部からの刺激で初期化するSTAP細

胞と同様、筆者自身も諦めない気持ちと周囲のサポートの大切さを自覚させられる出来事だった。

(群馬・AN)


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