コラム

2014/02/19

ミャオ大佐の死に思う(群馬・KS)

ミャオ大佐の死に思う


▼動物好きなら誰もが彼らの愛らしい表情に癒され、励まされるであろう。2歳でこの世を去ったミャ

オ大佐は世界中から愛される話題のネコだった。1月30日に飼い主がネット上に『昨夜、息を引き取っ

た。数日喪に服し、詳細を皆さんにお伝えする』と投稿し、訃報を伝えた


▼ミャオ大佐はヒマラヤンとペルシャネコの雑種。捨てネコとして動物団体が保護し、飼い主が引き

取ったという。毛足が長く威厳たっぷりの表情と風貌で世界中にファンを増やし、2013年にはもっ

とも検索されたペットの1匹に選ばれ、14年に「世界一長い毛のネコ」部門で初代ギネス世界記録に

認定されたが突然心臓病を患い帰らぬネコとなった


▼物言わぬ動物の変化を敏感に感じ取り、安全で健康に過ごせる環境をつくることが飼い主の義務。

わが家のネコも14歳。先日突然の発作を起こし病院に行ったのち、12時間近く姿をくらましてしまっ

た。絶望の淵に立つ憂いで帰りを待っていると背後から鳴き声が聞こえ、安堵の波が押し寄せた


▼飼い主にとってかけがえのない存在であるはずのペット。1匹のネコの死に世界中から追悼の意が

寄せられたことに感銘を受けるが、ここ日本では数10万という命が殺処分されている現実を見過ごし

てはならない


▼ペットブームと言われて久しいが、虐待、放置、売買、保護動物の大量殺処分など置き去りにされ

たままで、社会問題に進展の兆しは見えてこず。浅い知識で権利だのと言う事自体が浅はかなのは承

知。動物の権利などと言える器量すらないが、ペットを飼う前に是非、道徳心をもってペットの権利

を考えて欲しいと思う。(群馬・KS)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら