コラム

2014/02/28

ルール変更が生むもの(茨城・SA)

ルール変更が生むもの


▼F1世界選手権の2014シーズンに向けて、各チームのニューマシン発表が相次いでいる。昨シー

ズンに比べて、今年からルールが大幅に変わった


▼主な変更点は、1・6リッター・V6ターボエンジン登載と、マシンのフロント形状が細く前方に

伸びる、通称「アリクイノーズ」のマシンが多く見られるようだ。この見た目がやや不格好だと、ネッ

トのニュースでも話題になり、F1人気に影を落とす要因になるのではという懸念の声も出ている


▼このほか、ドライバーそれぞれに与えられるカーナンバーも、これまで各チームの前年度総合得点

順に振り分けられていたが、番号を自ら指定できるパーマネント制を導入。個人の好む番号が定着す

ることにより、新しい魅力の創出に期待できそうだ。さらに驚いたのは、最終戦に限りドライバーズ

ポイントが通常の2倍与えられることだ。まるでバラエティ番組のオチのような話だが、果たして効

果ある改正になるだろうか。さらに嬉しい話題としては、久々に日本人ドライバーがF1に復帰する。

小林可夢偉選手が1年の浪人生活を経てコクピットに戻る


▼昨年を振り返ると、レッドブルレーシングのセバスチャン・ベッテル選手が圧倒的な強さで4年連

続となる総合優勝を飾った。ベッテル選手はドイツ生まれで、まだ26歳と若いチャンピオンだ。今年

はベッテル選手の5連覇はあるのだろうか


▼レースの魅力を高めるべく施すルール改正は、本来の面白さを創出する試みになるだろうか。観戦

するには楽しめるが、戦う側とすればたまらない。開幕戦は3月16日。改正が吉と出るか凶となるか

楽しみだ。(茨城・SA)


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