2014/03/08
工事現場の理解へPRを(東京・YO)
工事現場の理解へPRを
▼雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう…。クリスマスシーズンになると必ず耳にする有名な曲の
ワンフレーズ
▼その日の天気予報は「夜半から雪」。仮囲いされた、とある建設工事現場での出来事。塩化カルシ
ウムでも撒いたのだろうか、ほこりなどと混ざり合い、あたり一面は茶褐色に。通行人はけげんそう
に、さも触ってはいけない汚物でも見るかのように避けて通り過ぎる
▼東京建設業協会は高校生や大学生の疑問に答える目的で『みんなの建設業Q&A50』を作成。「知
れば知るほど建設業が好きになる!」「建設現場で働く女性もいるの?」「現場でいろいろな作業着
を着ている人がいるのはなぜ?」などの問いを設け、少しでも建設業に対する理解と興味を持っても
らい、将来の職業選択の参考になればと願いを込める
▼群馬県建設業協会では『土木技術者ってどんな仕事?』を作成した。建設業の仕事として「H君(32
才)の高校卒業から今」にスポットをあて、入社4年目で2級土木施工管理技士、10年目に1級土木
施工管理技士をそれぞれ取得といった経歴を紹介。さらに「H君の1日」と題し、朝8時の朝礼に始
まり、施工現場の測量・管理、職長との翌日作業の打ち合わせなどを経て帰宅するまでを追い、知ら
れざる建設業の業務内容などを理解させる
▼結局、その日の天気予報ははずれ、雪が降ることは無かった。現場の前を通り過ぎる人たちが、雪
で転ばないように…そんな思いもあったはず。良かれと思ったことが、悪いイメージとして残ること
もある。縁の下の力持ち、という見方もあるが、理解してもらう努力も必要である。(東京・YO)