コラム

2014/03/13

大震災と豪雪

大震災と豪雪災害対策重要


▼戦後最大の国難といわれた東日本大震災から3年が過ぎた。いまだに約27万人もの方が避難生活を

余儀なくされている。一日も早い復興を願わずにはいられない


▼大災害といえば先月、山梨県や群馬県などが豪雪に見舞われた。甲府市では、これまでの観測最大

記録の2倍以上となる114?の積雪を記録。これが一日あまりで積み重なった。中央自動車道や国

道20号、JR線をはじめ県内の交通網も通行止めや運休が続出。物流などがストップし、数日にわた

り県内は?陸の孤島?状態となった。スーパーから物が無くなり、一部地域では停電、断水も発生。

山間地域では孤立集落が出現し、泊まっていたホテルから出られなくなった人もいた


▼雪が降れば除雪が欠かせない。県内でも国や県、市町村をはじめ県建設業協会など民間も除雪に出

動したが、予想を超える積雪量のため対応に苦慮した。加えて、路上に立往生したままの車が県内で

1000台以上に及び、車を離れて避難した人もいるため除雪を進めたくても車両が立ちはだかり、

車の所有者の確認や移動にも時間がかかり、作業がはかどらなかった


▼そんな中、「大震災の際には、お世話になったから」と東北から除雪ボランティアで来られた方の

活動は、心温まる話題となった


▼筆者は大震災と豪雪被害を両方経験することになったが、あらためて感じたことは、何気ない日常

生活のありがたさと災害時に対応できる体制を日ごろから整えておくことの重要性だった。大震災や

豪雪で苦しむ方が早期に普通の生活を送れるようになることを願うとともに、災害への備えを忘れな

いようにしたい。(山梨・MK)


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