2014/03/14
建設的な健全野党が必要(茨城・KS)
建設的な健全野党が必要
▼関東甲信越に大きな被害を生んだ2月の豪雪。地震、豪雨、台風、竜巻に加え、積雪も大きな天災
であり甚災になるということを痛感した。ここ茨城では8日の降雪で、地元建設業者が深夜に街中を
パトロールしていた。山梨では14日からの降雪で、自治体よりいち早く県建設業協会などが出動し、
除雪などの対応にあたったと聞く。頭が下がる思いである
▼また、中央自動車道の談合坂サービスエリアに閉じ込められた山崎製パンの配送トラックドライバー
が、独自の判断で他の被災者たちに積み荷のパンを無償で配給。賞賛を呼び話題となった
▼そんな?神対応?をよそに、的外れな批判をしていた野党議員がいた。大雪の翌日に安倍晋三総理
大臣が支援者らと天ぷら料亭で会食したことを、不謹慎だとツイッターで痛烈に批判したのだ。政府
は14日昼の時点で災害警戒会議を開いているし、その後首相の指示で古屋圭司防災担当大臣も動いて
いる。そもそも災害時の初期対応は、県や市町村などの地方自治体である
▼災害時の国のトップの食事が高級だからいけないのか、食事をすること自体がいけないのか、いず
れにしてもこのとき言及すべきことではない。首相が何を食べていたかではなく、自衛隊と地方自治
体のスムーズな連携のための改善点など、現在の日本の災害対応の問題について建設的な話ができな
いものか
▼かつてイギリス経済を建て直した元首相のサッチャーは、民主主義にとって何が大切かとの問いに、
「健全な野党が存在すること」と答えた。今こそ日本にも、的確な批判で与党を正す、強く大きな
?健全野党?が必要だと思う。(茨城・KS)