2014/04/02
面白そうこそ発明の母(群馬・UT)
面白そうこそ発明の母
▼技術は日進月歩で進む。3Dプリンターに続き3Dペンなるものが登場した。ペンの名前は「3D
oodler(スリードゥードゥラー)」。空中に立体的な絵を描くことができる。米国のWobb
les Works社が開発したもので、ペンに内蔵した、溶けたプラスチック樹脂をペン先から出
し、樹脂が冷えて固まることで立体的な絵を描くことができるというもの。文字を書く感覚で自由に
立体アートを制作できる。ペン先から出た樹脂が固まり、あっという間にアート作品は完成する
▼開発の経緯も特徴的だ。故障した3Dプリンターを見て着想しプロトタイプを作り、ウェブ上で独
創的プロジェクトを支援する出資公募会社Kickstarterに出資者を募ったところ、わずか
2日で目標の3万ドルを遙かに超える100万ドルの出資があったという
▼3Dプリントペンには「おもしろそう」や「なにかに使えそう」と興味をそそったり、人を突き動
かすほどの魅力を感じてしまう。空中に絵を描くというアイデアは昔からあったが、具現化はその第
一歩だ
▼同じく「おもしろそう」にかき立てられ開発されたと思われるのが、今やすっかり定着したタッチ
パネル。絵に触って操作ができたらおもしろそうから始まり、反応の鈍さはあったものの、分かりや
すさをメリットに進化を続けたからこそ今があるように思う
▼3Dプリントペンの出現によって生活が大きく変化するといったことはまだないだろうが、いずれ
は生活に欠かせないものになるかもしれない。「おもしろそう」を発明の母に、この先も多くの技術
が生まれてくるのだろう。(群馬・UT)