コラム

2014/04/03

若者世代こそキーマン(茨城・HN)

若年世代こそキーマン


▼新年度がスタートした。街には新入生や新社会人があふれ、草花にも新しい季節を感じる。水戸の

偕楽園では梅の花が満開し、訪れる観光客でにぎわいを見せている。桜前線も徐々に北上し、週末と

もなれば花見が行われるシーズンだ


▼花見といえば、毎年懸念されるのが、ゴミ捨てや酔いに任せて樹木を傷つけるといったマナー違反。

特に若年世代に悪ふざけ傾向が強い。本来、桜を観賞しながら楽しいひと時を過ごすのが目的のはず。

後味の悪い飲み会とならぬよう祈りたい


▼「四季折々の花を手入れして頂き感謝している」と話すのは、とある某首長。道路里親に対する感

謝状贈呈式でのあいさつだ。受賞者の道路里親団体は「散歩する人がきれいだと声をかけてくれる。

それを励みに頑張りたい」と謝辞を述べる


▼茨城県の道路里親制度は、県が管理する道路において道路美化の一環として、住民団体や企業、学

校の方々が清掃や除草、花壇の手入れなどボランティア活動をしてもらうもの。国の方針を受け、道

路里親制度は全国的に広まりを見せている。縮減傾向にある道路維持管理費に頭を悩ませる行政と、

自分たちが住む街をきれいにしたいとの住民の想いが合致した格好だ


▼ただ課題もある。道路里親を支える多くは中高年世代。定年を迎え地域へ目を向けるゆとりができ

た方々だ。逆に若年世代の道路里親は極端に少ない。このままではせっかくの制度も存続が危うい。

道路里親も花見客も、樹木を傷つける若者はいても、道路を美化する若者が少ないのは残念。認識不

足もあろうがモラルや教育面を含めた、よき指導方法はないものだろうか。(茨城・HN)


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