2014/04/08
感謝の気持ちを忘れない(群馬・MH)
感謝の気持ちを忘れない
▼待望の長女が誕生した。元気に生まれて来てくれたことに、ただただ感謝の気持ちで一杯だった。
誕生まで妻のお腹の中で息づく娘をさすりながら、どんな顔をしているのだろうか、優しい子なのだ
ろうか、元気に生まれてきてくれるのだろうか…など、穏やかな気持ちで期待と不安を感じていたこ
とを懐かしく思う
▼出産当日、夜中の2時に妻に起こされた。「お腹が痛い、陣痛が始まったようだ」と。一瞬青ざめ
た。前日は記録的大雪に見舞われ、近所の人達と雪かきをしながら「今晩、産気づいたら抱えて病院
ですかねぇ」などと笑いながら話していたことが現実となった
▼積雪量は凄まじいものがあった。車を出そうとしたが、深く積もった雪で進んでくれない。スタッ
ドレスタイヤを履いていても使い物にならない。タクシー会社、運転代行もすべて運休していた。な
らば、最終手段は救急車に、と相なったが、救急車も「到着まで1時間は見てほしい」とのこと。陣
痛で身もだえる妻の声を聞き、1秒でも早い救急車の到着を祈った
▼救急隊員の努力のおかげで1時間もかからずに妻は病院へ向かうことができた。積雪で交通まひし
た道路は別世界だった。途中、雪かきをしながら救急車を進行させる救急隊員のその熱意に目頭が熱
くなった。本当にありがたかった
▼娘がこの世に生を受けたのは偶然ではない。救急隊、病院の方々、両親など、さまざまな人の助け
があったからこそ君は生まれ出たのだ。そう言い聞かせたい。そして筆者もこの時の感謝の気持ちを
忘れずに、日々子育てに奮闘している。それから、早2カ月がたった。(群馬・MH)