コラム

2014/04/16

成長の扉を開く時(群馬・AN)

成長の扉を開く時


▼年度の区切りは様々な出会いがある一方、別れの機会も多い。年度末の午後、群馬県庁で長い付き

合いのあった事務系職員から「これまで大変お世話になったね」と電話があった。職業柄、社会基盤

整備などに尽力する技術系職員との接点は多いものの、事務系職員との接点はあまり多くないのが現

実。しかし、この方とは取材後も親しくさせていただいた


▼「きょうで最後というのは、寂しいものですか」と聞くと、その職員は「日々自信を持って仕事に

あたってきた。こうして県庁生活を全うできたことに感謝しているよ」とだけ口にした。電話越しだっ

たため、顔は見えないものの、その表情は間違いなく感慨深いものだったに違いない


▼娘がもうすぐ4歳を迎える。小さかったあのころから、今ではいろいろな言葉を口にし「どこでそ

んな言葉を覚えたのだろう」と首をかしげることもしばしば。子どもの成長は早いものだと、つくづ

く感じる。先週に幼稚園の入園式を無事終え、これから娘には新たな出会いが待っていよう


▼昨今、新聞やテレビなどで多くの事件や事故を見聞きするたび、親としては「うちの娘は大丈夫だ

ろうか」と心配になる時が多い。そんな時、妻は決まって「大丈夫」としか言わず、度を超した筆者

の心配性を笑う


▼新たな出会いと別れは、人を成長させる。娘には自信を持って人と接してほしいと願う。誇りを持っ

て仕事に励んできたあの県庁職員のように。成長には自信が付き物。娘も自信を持って入園し、自信

を持って3年後の卒園を迎えてほしい。これからは、成長の芽が育っていく毎日。成長の扉はもうす

ぐだ。(群馬・AN)


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