コラム

2014/05/03

受験か部活か悩める中学生(さいたま・AO)

受験か部活か

悩める中学生


▼中学2年生ともなると、来年の高校受験について真剣に考える時期に差し掛かる。自分の成績では

どこの高校に行けるのか。将来、就きたい仕事を見つける高校に行けるのか。自分の人生の選択に迫

られる。受験戦争などと言われた時代と異なり、いま時の中学生は部活動にも熱心。授業が終われば

グラウンドや体育館で、汗を流す姿を見かける。行き過ぎた指導は今でもあるのだろうが、別の問題

も並存する


▼平日は授業前の朝練、放課後に通常の部活動。その後は夜練と称した自主練習が控える。へとへと

で帰宅後に夜練に行くのは辛かろう。土・日曜日も部活の後は夜練。いったい、いつ勉強する時間が

あるというのか。部活をやっている生徒すべてが、スポーツ推薦で高校に進めるわけではない。その

ような生徒はごく一握りで、大半の生徒はただ練習漬けの毎日


▼子どもの親も大変。土・日に様々な大会をこなし、合間に練習試合を消化する。その際は弁当も用

意。試合会場までの送り迎えともなれば、親は一日拘束されることに。時に親も悩む。3年生になる

と部活は夏休みで終了。その後は受験モードに切り替わる


▼運動部は集中力があるというので、夏以降でも勉強で巻き返すなどといわれる。部活動の成績も加

点措置はあるそうだが、合否判断の材料は受験当日の成績結果のほか、1年生からの通知表成績など

の内申書。勉強もできスポーツもでき、バランスよく取り組むのは至難の技だ


▼あんなこともあった大会、こんなこともあった練習試合。親子が一心同体で過ごしたスポーツ時間

は二度つくれない。これを至福と呼ぶのだろうか。(さいたま・AO)


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