コラム

2014/06/13

究極の気分転換はいかがか(群馬・KS)

究極の気分転換はいかがか


▼夏本番を目前に控え「巨大プールが降ってくる!」というキャッチコピーで究極体験型エンターテ

イメント『フエルサブルータ』が日本上陸を果たした。約60分の公演に座席もステージもない。11年

前に、世界25カ国で300万人以上を動員した『ビーシャ・ビーシャ〜デ・ラ・グアルダ〜』のクリ

エイター集団の最新作だ


▼映画、音楽、ミュージカル―。エンターテイメントと言えばステージ上の芸術世界を客席から鑑賞

するのが一般的だが、彼らはステージと客席の線引きを無くし、会場全体を使って空中を舞い、叫び、

泳ぐ幻想世界をかもす。内容が規格外過ぎて日本での公演は不可能と言われていた


▼本場はマンハッタンのオフ・ブロードウェイ・ミュージカル。ブロードウェイと言えば「オペラ座

の怪人」や「ライオンキング」などが連想されるが、それは超一流ミュージカルである『オン・ブロー

ドウェイ・ミュージカル』なのだそうだ。オフ・ブロードウェイは比較的小規模な劇場でミュージカ

ルに限らず上演されている演劇のこと。日本でも公演されたストンプやブルーマングループがそれだ


▼注目の『フエルサブルータ』は東京赤坂サカス広場の特設テントで今月29日まで公演。ミュージカ

ルのような物語性はない。音や光、水を駆使したダンスが、観るものの感覚に訴えかける演出は必見

だろう


▼毎年この時期は、熱中症や暑さによる疲労が懸念される。各建設会社が一年間の無事故無災害を呼

びかける安全大会も間近に控えている中、多忙な日々に少々の休息と気分転換を求めて、現実世界か

らいったん解放されてみてはいかがだろうか。(群馬・KS)


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