コラム

2014/06/19

目線を変える販売戦略(茨城・SA)

目線を変える販売戦略


▼コンビニへ晩御飯を買いに出かけたところ、飲み物のコーナーで意外な文字を目にした。それは、

何とコカコーラに自分の身内の名前がアルファベットで明記されていたのだ


▼一瞬目を疑ったが、期間限定商品として販売されているコカコーラ社のネームボトルシリーズがショ

ーケースに並んでいたのだ。この斬新なシリーズについてネットで調べてみると、およそ250種類

にもおよぶ名字や名前が、大文字のアルファベットでボトルにランダムに印刷されて販売されている


▼種類の中には、有名芸能人やスポーツ選手の名前も幾つか目立つようだ。自分の名前以外となると、

少々買いにくさもあるが、友人や知人などの名前が記しているものは面白さや親近感がわき、買いや

すいと感じる。とても面白い販売戦略だ。夕食目当てでコーラを買う予定はなかったが、身内の名前

に負けてつい購入してしまった。多くのヒット商品にはネーミングなどにも多くの工夫が加えられて

いる


▼数多いヒット商品のうち、高級ティッシュペーパーとして販売されている「鼻セレブ」は、販売当

初の名称が、紙に保湿性が含まれる商品の特徴に着目して「モイスチャーティッシュ」という名前が

付けられていた。これでは手が出しにくく記憶にとどめにくい。しかし、名称をちょっぴりリッチな

気分になる「鼻セレブ」とし、パッケージには、白い動物をあしらうことで癒し効果が得られ、購買

意欲が引き立てられる


▼あらゆる商品の進化は、付加価値をいかに見つけ出すかで決まる。商品価値を高め、仕事に役立つ

と分かっていても、目線や視点が浮かんでこない。年か。(茨城・SA)


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