2014/06/27
コミュニケーションが大切(群馬・OS)
コミュニケーションが大切
▼工事現場における安全対策の取材で、ある現場監督が「まずは作業する人とのコミュニケーション
を大切にしている」と強調していたのが印象に残った。命の危険にさらされることもある現場におい
ては、まずは監督の言うとおりに動いてもらうことが安全につながる。だから普段からコミュニケー
ションを取り、互いに良好な関係を保つことが重要なのだという
▼現場での施工技術は進歩し、重機での施工も多くなった。安全対策も進み、事故を防ぐためのマニュ
アルも充実していると聞く。ただどんな対策もその通りにやってこそのもの。安全と危険の瀬戸際を
見極め、常に安全の側に立つこと、立たせることが管理者には求められるのだろう。取材を進めるう
ち、他にも同じ考えを持った監督さんがいた
▼大型の橋脚建設を仕切るある監督さんは「作業の小さな節目には、分かりきったようなことでも段
取りの確認を欠かさないようにしている」と話し、積極的なコミュニケーションが安全な現場をつく
ると語る
▼また河川敷で橋台建設の現場をまとめる30代の監督さんは「現場には自分よりずっと年上だったり、
優れた技術を持ったベテランだったり、いろいろな人がいる。相手の立場を尊重しながら指示しなけ
ればならず、難しい」と話した。「酒を酌み交わす、いわゆる『飲みニケーション』ではだめとも
▼本当の関係づくりは仕事のなかで行うべき」との意見もあった。ほめたり怒ったりなだめたり、世
の管理職はあの手この手で部下の指導に当たる。工事現場の管理職についてもそれは同じ。命をあず
かるだけに、より一層気苦労も多いのだろう。(群馬・OS)