コラム

2014/07/02

冷静と情熱の間の報道(群馬・SS)

冷静と情熱の間の報道


▼サッカーのワールドカップが開催され、各国が熱戦を繰り広げている。4年に1度の最高峰の舞台

であるため、注目度はけた違いだ。日本の裏側ブラジルでの開催とあって、多くの人が時差調整しな

がら観戦しているのであろうか


▼さながら2020年に開かれる東京オリンピックの前哨戦とも言うべき盛り上がりだ。ニュース番

組もトップニュースとして、さまざまな角度から伝えられ、嫌でも情報が入ってくる。世界の強豪国

同士が総力をぶつけ合うだけに手に汗握りながら、かたずをのんで試合の行方を見守っている。しか

し楽しみではあるが、同時に気が滅入る


▼というのも各報道やサポーターの熱が入りすぎ、その熱狂ぶりについていけないのだ。各国の試合

や動向を把握したい。しかしその報道が押しつけがましい。過熱報道に接するたびに自分の中の熱が

冷めてしまうようなジレンマに陥っている


▼ある情報番組で「日本戦を見ないで何してる?」と題する特集を放送したと聞いた。日本戦を見な

いことなど考えられない、とも受け取れるような趣旨だ。実はこれが「大きなお世話」なのである。

この調子の過熱報道がなされるならば、楽しみな東京オリンピックも少し怖くなってしまう


▼個人的には通常のプロ野球くらいの報道ぶりをしていただけると楽しく接せられると思う。しかし、

これも筆者のようなライト層が言っているだけで、報道各社や大勢のサッカーファンからすれば「大

きなお世話」なのだろう。それでも落ち着いてマイペースで応援したい層がいることも知ってほしい。

冷静と情熱の間の報道を望むのは間違いなのだろうか。(群馬・SS)


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