コラム

2014/07/05

女性が働きやすい現場に(新潟・KK)

女性が働きやすい現場に


▼安倍政権が掲げる成長戦略では、女性の活用や社会参画の促進が日本の強い経済を取り

戻すために不可欠との認識に立ち、「女性が働き続けられる社会」を目的に女性が輝く国

づくりを目指している


▼安倍政権は上場企業に対して積極的に女性を役員・管理職に登用することも求めている。

今や諸外国では大統領や首相に女性が就く国も珍しくなく、やがて日本でも女性の総理大

臣が誕生する日が来るであろう


▼建設業界においても女性の活躍に期待する動きが出ている。日本建設業連合会(日建連)

では女性技能労働者を活用・促進する方策を打ち出した。建設業の幅広い職種で働く女性

技能労働者を増やすことで建設技能労働者不足を補い、若年者も安心して入職しやすくし、

建設業の魅力向上にもつながると期待が大きい


▼実際に工事現場の最前線で活躍する技能労働者に女性が進出するケースも増えている。

しかし残念ながら現実には女性が働くための現場の環境整備は進んでいないようだ。女性

専用のトイレや休憩所がなく、車の中で食事をするケースもあると聞く。現場サイドで元

請側に環境改善を要望しても対応が進まない状況が多いという


▼日建連の調査によれば建設業における女性技能労働者数は製造業に比べて圧倒的に少な

い。体力差の問題があるにせよ、女性の技能労働者の入職が進まなければ、建設業界にお

いて若年労働者の確保・育成はもっと難しくなるだろう。今後、より一層女性が活躍する

ためには現場での受け入れ体制の整備が必要不可欠。まずは実際に女性が活躍している現

場の改善から始める必要があるのではないか。(新潟・KK)


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