コラム

2014/07/15

一家団らんの再考を(茨城・KS)

一家団らんの再考を


▼6月15日は「父の日」だった。5月の「母の日」と比べ、地味な記念日である。オリコンの調査に

よると、10代から40代男女の約6割が「父の日を祝わない」という。もっと?家族の長?を労うべき

だろう


▼昨今、家族にまつわるむごい事件が後を絶たない。5月に神奈川県厚木市のアパートで男の子の白

骨化遺体が見つかった事件。父親は、母親とは別の女性との交際を優先し、2005年ごろから育児

放棄の状態だった。また3月に埼玉県富士見市では、ベビーシッターが2歳の男の子を放置。シング

ルマザーの育児姿勢も問われる事件だった。ほかにも子が親をあやめたり、その逆もまた然り。どれ

も?家族の絆?が欠如していることが要因だと思う


▼日本の家族の理想形とよくいわれるのが、アニメの「サザエさん」。父、母、夫、息子、弟、妹の

多世代家族で、父が家長としての威厳を保ち、専業主婦が2人いて、子どもを預けることなく、家族

と共に育つ


▼同じくアニメ「ちびまる子ちゃん」の家族も健全だ。一躍著名人となった予備校講師の林修氏は、

主人公まる子と祖父の関係について、「文化人類学的に言うと『冗談関係』」とし、「子どもが緊張

ばかりだとうまく育たない。くだらないことを言い合える関係が重要。そして社会全体で子どもを育

てていく。これは今、我々が復活させなければならない」と説いていた


▼元航空幕僚長の田母神敏雄氏も「大家族制度があれば、親が子どもを虐待したり、子どもが親を殺

したりすることは起こらない」と、昔ながらの拡大家族を望んでいる。同感である。一家団らんが絆

や思いやりを育む。(茨城・KS)


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