コラム

2014/07/17

冷夏に向けた対策は(茨城・SA)

冷夏に向けた対策は


▼出勤前の朝、外は横殴りの雨が続いていた。窓が揺れるほどたたき付ける雨をよそに、勇気を出し

てアパートを出たが、わずか数十秒で暴力的な雨風のため新品の傘が変形し無残にも破壊された。お

かげでスボンをはじめ衣服はびしょ濡れに。出先で全身びしょ濡れの姿に見かねたのか、職員の好意

でタオルをもらうことになった。衣服も乾かず不快な一日を過ごすことに


▼ことしは、ここ数年続いているむごい猛暑とは少し違う冷夏となる予想が出ている。冷夏は平年よ

り低い気温が続く夏を指す。毎年40℃近い猛暑を過ごすのはたまらないが、冷夏となると農作物の不

作や水による被害が心配だ。すでに豪雨による浸水被害や、土砂崩れが各地で多発している。テレビ

報道では、冠水した道路を自動車で走行するのは最悪死亡事故につながるため危険と警鐘を鳴らす


▼最近の冷夏について調べると、最もひどかった年は1993年と2003年。このうちの1993

年に至っては、缶ビールやエアコンなどの夏需用が見込める商品は全く売れず、葉物野菜や果物など

の農作物が不作となった


▼さらにこの年は米の供給量が足りなくなり、海外から緊急輸入する対策まで踏み切った。米蔵を狙っ

た泥棒が多く発生したのもこの年。冷夏となることしは夏の商戦だけでなく、観光需用にも影響が出

ないかと心配だ


▼冒頭、購入したての傘が豪雨により故障した後、備えあれば憂いなしの如くレインコートを調達し

た。自然災害と隣り合わせの中、生き延びるための危機意識を日々持ちながらも、何とか過ごしやす

い夏を過ごせるようにと天に祈るばかりだ。(茨城・SA)


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