コラム

2014/08/05

真剣さが人の心を動かす(茨城・HS)

真剣さが人の

心を動かす


▼プロ野球オールスター戦が終わり、夏も本番。この時期の強烈な大雨や雷はすっかり日常化した感

がある。そして毎日のように続く猛暑日。天気予報で人間の平熱より高い気温を聞いても、「またか」

で終わるようになってしまった


▼そのオールスターは今年、西武ドームと甲子園の2カ所で行われた。年によって3試合の時もある

ので、少し物足りない気もするが、アメリカのように1試合で終わってしまうよりは楽しめた。特に

阪神の藤浪晋太郎選手と日本ハムの大谷翔平選手が実況席にゲストとして登場した場面では、とても

20歳の若者とは思えない落ち着いた対応に驚かされた


▼今年の2試合はともにテレビ朝日系列で放送された。しかし、2試合とも最後まで放送されず、テ

レビ観戦者にはなんとも中途半端な形の幕切れとなった。一応、深夜のCS(録画)で全試合の再放

送があったようだが、せっかくのお祭りに水を差されてしまった


▼地上波からプロ野球中継が激減し、お嘆きのファンも多いだろう。Jリーグも当初に比べ、カップ

戦の決勝くらいしか放送をやらなくなってしまった。視聴率が低ければ放送回数が減る。放送が減れ

ば露出が減る。露出が減れば人気が下がる。人気が下がれば視聴率が…。この負のスパイラルを止め

なければ野球もサッカーも未来は暗い


▼せめてもの慰めは、どちらも代表戦はドル箱ということ。つまり、潜在的な需要は依然として高い

ということだ。競技自体の面白さは多くの人の認めるところ。選手たちには常に全力プレーを心掛け

て欲しい。真剣さほど人の心を強く動かすものはないのだから。(茨城・HS)


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