コラム

2014/09/20

ふるさとを作る(山梨・TH)

寄付してふるさと作り貢献


▼ふるさと納税(ふるさと寄付金)が話題だ。友人の中にはふるさと納税マニアらしきものが現れた。国内複数の自治体に寄付を行い、ふるさとづくりに貢献している。お礼に人気の高い牛肉やお米を頂くという。ほかに宿泊券や様々な施設の優待券がもらえる地域もある


▼山梨県笛吹市では、ふるさと納税をした人への特典として、川中島の合戦を再現する春の祭り「川中島合戦戦国絵巻」で武田信玄役らを演じる武将役を用意した。ただし寄付金が100万円以上で信玄役、100万から50万円で上杉謙信役、50万から10万円で他の武将役とランク分けをした。ことし4月から11月の納税額に基づき、12月に希望者の中から抽選で選ばれる


▼ふるさと納税は、地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対し、格差是正を推進するため、2008年第一次安倍政権のときに創設された。寄付すれば金額に応じて地域の特産品がもらえる上に、寄付金は確定申告すれば住民税・所得税が税額控除される。財政難の折から全国の自治体が特産品などを用意し、寄付金獲得に工夫を凝らす


▼ある自治体の関係者は「特産品がもらえるから寄附をするのは本来の目的ではないと考えている人もいるだろうが、地域の産業や企業をアピールできるのはメリット大きい」と述べる


▼一方、納税する人はほとんどの自治体で寄付金の使い道を選べて地域産業を支援できると話す。東日本大震災の発生から3年半がたつが、日頃の忙しさから震災が起きたことを忘れつつある人も多いのでは。ふるさと納税で、復興支援が出来ることをぜひ知ってもらいたい。(山梨・TH)


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