コラム

2014/10/02

地方議会はいらないのか(群馬・SS)

地方議会はいらないのか


▼都議会でのセクハラやじ問題に端を発して、地方議員の不祥事や奇行の数々がクローズアップされている。ある議員は不明瞭な政務活動費支出の弁明の際、意味不明な号泣をした。またある議員はスマートフォンアプリ・LINEを通じて中学生に威圧的なメッセージを送りつけた。開いた口がふさがらない


▼少し前の一般紙地域面に、ある市議会議員選挙の記事が出ていた。記事によると、その市議会議員選挙の投票率は毎回低下傾向にあるらしい。「最も身近な基礎自治体の議員選挙なのだから、もっと関心を持ってほしい」と、ある陣営幹部のコメントが紹介されていた


▼数名の知人に今住んでいる市町村の議員を知っているか尋ねてみた。答えは全員が「知らない」もしくは「わからない」。知らないと言っても、その議員の人柄とか政策とかのレベルではなく、顔や名前すら把握していない。国政選挙には出掛けても、市町村議会議員選挙の投票には行ったことがないという人もいた


▼国会議員について同じく尋ねてみると福田さん、中曽根さん、小渕さん…と幾人もの名前が出てきた。「この前、大臣になったよね」。彼らはテレビや新聞への露出も多く、知名度も高い。ただ、その点を抜きにしても、国会議員の方が身近に感じさせられてしまう


▼議会はわれわれ市民を代表する機関だが、昨今の相次ぐ不祥事により、地方議会全体に対して批判の目が注がれている。中には不要論すら出てきている。幸い、群馬県議会議員は、どの人もまじめに議員活動に取り組んでいるようだ。住民に身近な分、地方議員にはさらなる奮起を促したい。(群馬・SS)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら