コラム

2014/10/11

二刀流への更なる実績期待(山梨・MK)

二刀流への更なる実績期待


▼投手と打者の〝二刀流〟への挑戦で注目を集めているプロ野球・日本ハムファイターズの大谷翔平選手。投手としては、今年のオールスターゲームで球速162㎞の日本歴代最高スピードを記録し、リーグ戦では10勝を達成。打者としてはホームラン10本を打った


▼この〝10勝・10本〟は日本では前例がなく、アメリカの「野球の神様」ベーブ・ルース以来、なんと96年ぶりという。1世紀近く成し遂げた選手がいなかったのかと、その力量に驚くばかりだ。まだ高卒2年目の20歳というのに


▼投手としては「速さ」が注目されるが、自身の課題はフォームを安定させることだという。不安定だった1年目から課題に取り組み、そのことでスピードが上がったと本人は、あるインタビューで答えている。速い球を投げるのが目標ではなく、自分の球をしっかり投げることで、結果として球が速くなり、球威も増し、打者を抑えられるようになったと


▼打者としての活躍のかぎは、目線がブレない構えで打つようにしたことのようだ。そのことでボールを以前よりも見極めることができるようになった。その結果、恵まれた体と鍛えた技術によってボールがより遠くへ飛ぶようになった


▼安定したフォームとブレない構え。この二つはつながっているようだ。投手と打者の両方に取り組んだからこそ相乗効果で、大谷選手は成長を遂げているように見える。日本ハム入団前、また入団後も二刀流への取り組みには、さまざまな声があった。しかし「誰もやっていないからこそ、やっているんです」と言った彼の挑戦は、まだ途上。この選手、これからも目が離せない。(山梨・MK)


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