コラム

2014/10/28

パワードスーツが道を開く(茨城・KS)

パワードスーツが道を開く


▼人体の筋力を補う「パワードスーツ」の実用量産化が近い。パナソニックと三井物産が出資するベンチャ―企業、アクティブリンクが〝アシストスーツAWNー02〟をいよいよ2015年から販売開始するという。高齢化が進み、女性の参入が望まれる建設業界にとって強力なサポートとなるはず


▼パワードスーツのオリジナルは、茨城県つくば市のサイバーダイン社が医療福祉機器として開発したロボットスーツ「HAL」と言われているが、アクティブリンクのAWN―02は腰部を中心に装着するタイプで、主に倉庫などでの荷役作業を想定している。同社はこれから、さらなる重作業にも対応できるタイプを開発し、物流業界だけでなく農業、災害救助、そして建設業にも展開していく方針だ


▼パワードスーツ、小説では1959年の『宇宙の戦士』(ロバート・A・ハインライン)に登場している。映画では86年公開の「エイリアン2」の〝パワーローダー〟が著名。主人公の女性航海士エレン・リプリーがこのスーツを装着し、宇宙船に物資を手早く積み込み、他の男性作業員らを圧倒。最後にはスーツで異星人の女王と死闘を繰り広げ、勝利するストーリー


▼近くでは、ことしハリウッド映画化された日本人作家、桜坂洋氏の『All You Need Is Kill』に軍用の装甲スーツ〝ジャケット〟として登場。ここでも女性兵士が百戦錬磨の活躍を見せている


▼身体を防護し、力を増強してくれるパワードスーツ。筋力面の懸念も解消され、女性の現場でのますますの活躍が期待される。新たな現場のスタイルが切り開かれていくだろう。(茨城・KS)


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