コラム

2014/10/29

時代で変せんする評価制度(群馬・OS)

時代で変せんする評価制度


▼日立製作所が年功序列を廃止した。勤続年数や年齢にかかわらず、役割や成果を直接給与に反映させる仕組みに変えるという。勤続年数が少ない転職組や若手社員の意欲を高め、成果を踏まえた適正な配置を促すのが狙いだ。日産自動車はすでに導入済みで、パナソニックやソニーも今後検討するようだ


▼「正直社歴が頼り」という中年社員にとっては、気を引き締め直すきっかけにも。「結局は長くいた者勝ち」と、意欲を失っていた転職者や若手には、転機となるだろう。スタート時期に関係なくチャンスがあり、長くいるだけで使えないと陰口をたたかれる高給取りはいなくなりそう


▼終身雇用全盛だった頃は安心感があった。組織に属してさえいれば、年齢を重ねるとともに自動的に立場も給料も上がった。だが、今の時代リストラは当たり前。若手も、約半数が35歳までに転職する時代。有能な人の企業間移動と並行して、評価方法の見直しも多種多様の動きが出ている


▼年齢という数字を基には評価しないという動き。だが「長年の経験」は大いに評価はされるべき。それが企業活動に生かされ、企業の繁栄や利益につながっていると判断されればの話しだが。実務者と管理者など立場によって求められる評価の質はかなり違う


▼さて記者の場合はどうだろうか。記事の善し悪しの評価には主観が伴いがち。また複数の記者らで1つの紙面をつくっているため、個人成績もつけにくい。記者である自分の評価がどのように行われているのかは当然分からない。モチベーションを保つために、年齢と社歴だけではないことを祈るが、成果は出したい。(群馬・OS)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら