コラム

2014/12/03

自ら襟を正す耳の痛い指摘(群馬・AN)

自ら襟を正す耳の痛い指摘


▼新潟県建設業協会十日町支部の青年部と新潟県十日町地域振興局が群馬県建設業協会を訪れ意見交換した。目的は群馬県協会が実践する人材確保と育成に向けた先進的な取り組みを知ること。当日は群馬県協会が毎年掲げる行動指針から始まり、新マスコットキャラクター『ぐんケンくん』の紹介など、様々な活動を説明した


▼新潟県側からは「誰のアイデアなのか」「行政との調整方法はどう行ったのか」など、多くの質問が群馬県協会の事務局に寄せられた。聞くところによると、新潟県十日町管内には普通高校はあるものの、建設系高校が1校もないという。そこで、新潟県ではそこの普通高校へ建設業界に対するアンケート調査を行った。半数が『魅力ある』との回答だったという。意外だった


▼新潟県十日町地域振興局は、十日町市と津南町を所管する県の機関。十日町管内は新潟県内でも積雪が多く、若者の都市部流出もあり、人材を求めにくい地域でもあると聞いた。こういった地域だからこそ、地元建設業が担う重要性は大きいと言いたいところだが、当事者からすれば積雪地域なので「そんな単純なものではない」との思いであろう


▼地域に建設業が必要との論調は当然だが、そのためには業界に興味を持ち、入職して、さらに辞めずに働いてこそ建設業のあすへとつながる。そのためには、人生設計で最も大切な賃金体系を考える必要がある


▼地域建設業の社長の多くは「大変だ大変だ」と口にするが、乗っている車は高級車ばかり。「そこをまず改善してみたらどうか」とは友人の弁。おっしゃる通り、耳の痛い指摘である。(群馬・AN)


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