コラム

2014/12/16

道の駅に新風吹き込むか(茨城・KM)

道の駅に新風吹き込むか


▼茨城県那珂市が、市の農産物を使用した加工品などを対象に独自の認証制度を開始した。応募のあった9商品の中から、6商品を市の特産品として選定し、商品の販売事業者に認定書をこのほど交付した。これらの商品には、那珂市商工会のキャラクターをあしらった専用のシールを貼り付ける。今回選ばれたのは「青豆大豆豆腐 よしの美人」や、ヒマワリの種が入った「ひまわりコロッケ」など


▼那珂市のお隣、常陸太田市では、数年前から地元産の食材を活かした特産品づくりを進めており、2012年には「美山錦」を使った清酒、昨年はカボチャを使用した焼酎などを開発。ことしは、巨峰より酸味、渋みが少なく、さわやかな甘みが特徴で人気の高い、オリジナルブドウ品種「常陸青龍」を使った白ワインを開発した


▼その地域の特産品が手に入るのは「道の駅」だ。現在、茨城県内には11カ所、隣の栃木県には22カ所が完成している。常陸太田市では、国道349号沿いに新施設を整備しているほか、阿見町などでも新設を計画している。今後も各地で増えそうだ


▼国土交通省は、観光や地域振興について学ぶ大学生の課外活動やインターンシップの場として「道の駅」の活用を示し、学生の就労体験や交流の場として活用させるだけでなく、道の駅の経営や商品開発などにもつなげたい考えだ。来年度から本格的にいろいろ動き出す


▼10数年前は物珍しかった道の駅も、今や乱立気味。競争が激化し、特色を打ち出さなければ生き残りは難しい。今回、国土交通省が打ち出した大学との交流が、道の駅に新たな風を吹き込めるか。期待したい。(茨城・KM)


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