コラム

2014/12/18

次世代へとつなぐ(茨城・YO)

次世代へ継承される技術


▼男子テニスの年間成績上位8人で争われるATPツアー・ファイナルに、錦織圭選手(日本)がアジア勢として初めて参戦した。惜しくも準決勝で敗退したが、4大大会のひとつ、全米オープン準優勝に続き、日本のファンを熱狂させた


▼4大大会とは、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープンのこと。錦織選手のコーチは、1989年の全仏オープンを制したマイケル・チャン氏(アメリカ)。ステファン・エドベリ氏(スウェーデン)を破り、17歳3カ月という史上最年少の若さで偉業を達成した。錦織選手が教えを乞いたいと願い、現在の大躍進に至ったという


▼錦織選手がツアー・ファイナル決勝への切符を賭け、挑んだ相手はノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)。AТP(男子プロテニス協会)の世界ランキング1位に輝き、同大会の三連覇を成し遂げた。コーチを務めるのは、ボリス・ベッカー氏(ドイツ)。強烈なサーブを武器に、4大大会通算6勝を挙げている


▼そして本年のツアー決勝を、背中のケガのために棄権したのが、史上最高のテニスプレイヤーとも言われるロジャー・フェデラー選手(スイス)だ。ボリス・ベッカー氏に憧れ、テニスを始めた。コーチのステファン・エドベリ氏は元世界1位、そしてシングルス、ダブルスともに1位に輝いた数少ない選手のひとり


▼コーチたちは現役時代に対戦があり、現在は教え子たちがトーナメントで鎬(しのぎ)を削る。技術だけではなく、目に見えない部分、自らの経験や体験も伝えているはず。スポーツ界でも次なる世代へと技術・技能は受け継がれていく。(茨城・YO)

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