コラム

2014/12/23

業界の未来を見据える清掃(埼玉・SW)

業界の未来を

見据える清掃


▼三郷市建設業協会は毎年、埼玉県三郷市と共同で「街をきれいにしましょう」街路清掃活動を行っている。今年も協会員、市職員ら総勢約100人が参加。吉川警察署からパトカーの応援を受け、大型自動車の通行など安全に注意しながら作業が行われた


▼トラック、スイーパー、タイヤショベルなどを投入し、国道298号花和田交差点~三郷駅間を清掃。一見キレイな歩道も、良く見るとゴミが散在している。すき間に入り込んだたばこの吸い殻、街路樹の下に隠れている空き缶やペットボトルなどをくまなく拾う。また、携帯電話で連絡を取り合い現場状況を把握しながら、効率的に取り組んだ


▼埼玉県はもとより、三郷市でも工事入札は条件付き一般競争が拡大の一途。清掃活動が直接、仕事の受注に結びつくわけではない。それでも、建設業のイメージアップや職場環境改善などを目的に継続している。清掃後は会員同士で昼食を取りながら談笑。たわいのない会話も楽しいひとときなのだろう


▼佐藤協会長は「個人的にほかの地域の人と会っても『三郷市ではこういうことをやっていていいね』と言われる」そうで、「1回や2回だけでなく続けることが大事」と今後も清掃活動を行う意気込みを示した。目先の損得にとらわれず、業界全体の将来を見据える行動は興味深い


▼きれいに掃除された歩道を歩く人たちの表情は一様に清々(すがすが)しく見えた。その表情は、市建設業協会の会員を中心におこなった清掃活動のたまものだろう。清掃活動を行うことで、多くの方に、少しでも建設業に対する理解につながるのならば、これほど喜ばしいことはない。(埼玉・SW)


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