コラム

2015/01/09

甲州弁に誇り持とう(山梨・TH)

甲州弁に誇り持とう


▼2014年度の前期にNHKで放送された連続テレビ小説の「花子とアン」。山梨県甲府市も舞台となり、主人公が話す山梨県の方言「甲州弁」が可愛いと話題になった。ドラマでは「お早うごいす(=ございます)」「待ってくりょう(=待ってください)」「ちょっくら教えてくれろし(=教えてください)」が使われていて、嬉しかった


▼ドラマの主人公の村岡花子さんが過ごした甲府市では、昨年3月31日から10月31日までの約7カ月間、「あなたの好きな甲州弁アンケート」を実施した。総投票数は6479人。第1位は「こぴっと」、2位は「てっ」「いいさよぉ」


▼しかし話題の甲州弁には一つの盲点があった。山梨県警が甲州弁を使って交通安全を呼びかける電光掲示板に、誤解を招きかねない言葉になってしまった。「気を付けろしね(気を付けて下さいね)」という甲州弁の末尾に対し、県外の方から『気を付けろ死ね』と言っているのかと指摘があったという。正反対の意味にも受け取れるため、山梨県警では早急に「気を付けるじゃん」に変更をした


▼ところで、山梨県で甲州弁の使い手と言えば、甲府市の宮島雅展市長が有名だ。甲州弁の達人である。最近の定例記者会見や市議会、様々なイベントでも良く使う


▼市長の会見を初めて聞いた時は、違和感を持ったが、今では少しも気にならなくなった。その市長も、2月の任期満了に伴う甲府市長選には、出馬せずに勇退する。記者会見で滑らかな甲州弁が聞けなくなるのは寂しい。次期甲府市長にも「こぴっと(=しっかり)」した甲州弁を期待するのは、私だけなのだろうか。(山梨・TH)

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