コラム

2015/01/20

未知なる味に期待の未年(茨城・KS)

未知なる味に期待の未(ひつじ)年


▼ことしは家族安泰、平和、安眠の象徴とされる「未」の年。タイムトラベル映画、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で描かれた未来は、まさにことし2015年。また「未来は決まっていない、自分で切り開くものだ」との名言を残したSF大作『ターミネーター』の新作も公開される。自身として、とてもワクワクする年が幕を開けた


▼そんな楽しみあふれる中、羊の群れとは異なる不穏な群れが生じている。マクドナルドの異物混入問題で便乗した模倣犯の群れである。全国各地で後を絶たない混入の報告。ビニール片に始まり、金属、虫、人の歯までもが発見されたというが、まさに言ったもの勝ちの状態である。そして連日報道するメディアの群れも過剰だ


▼デフレ時代の勝者と称されたマクドナルド。昨年の中国の鶏肉問題に続き、一難去ってまた一難である。しかし逆に考えれば、長いデフレからいよいよ脱却するときが来たともいえそうだ


▼安倍総理は年頭の会見で、「15年も続いたデフレによって日本人は大きく自信を失った。しかし悲観して立ち止まっていても何も変わらない。顔を上げ、前を向いて新しい時代を切り開いていかなければならない」とし、〝未〟の字は、木が成長し、その実が成熟する時期を表していることに触れ、「アベノミクスという種は、この2年間で大きな木へと成長し、実りの季節を迎えようとしている」と述べた


▼日本を覆いつつあるアベノミクスの大樹。2年前に放たれた三本の矢がその果実を射落とし、津々浦々で味わえるときが近いのかもしれない。だが、くれぐれも異物の混入には注意してもらいたい。(茨城・KS)


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