コラム

2015/01/27

「うすうす信号」に注意(水戸・SA)

「うすうす信号」に注意


▼新年2日目に突然腰を痛めた。朝、洗面所で顔を洗おうと身を前方に屈(かが)めたところ、尾てい骨に激痛が走り、立っていられなくなった。腰痛は初めての出来事で、まさかの事態にとても動揺した。自身の年齢も40を超え、そういえば筋肉の引き締まりのなさを感じていたところで、日々の運動不足は自覚していた。毎朝の通勤で若干の距離を徒歩で移動するほか、休日もそこそこ歩いていたため、適度な運動はできていると信じ、体調の変化や健康を過信していたかもしれない


▼新年早々、お正月気分そっちのけで、携帯の動画サイトから腰痛に効くとされるストレッチを必死に視聴しては、見よう見まねで筋肉を和らげる運動に励んだ。夜は全く寝返りが打てず、体の角度を少し変えるだけで痛みが走り、1時間ごとに目が覚めては、痛みで思わず天を仰ぐ


▼幸い症状は軽く、数日で痛みが少しずつ和らぎ始めた。再発しないよう今後の対処法はないかと、散歩によるリハビリを兼ねて書店へ。そんな中『大腰筋を鍛えなさい』(飛鳥新社、久野譜也著)という本を見つけた


▼表誌の「40代でも寝たきり予備群はオフィスにたくさん」という怖い見出しが胸に突き刺さった。本を読み進めると、お風呂から出る時に浴槽のフチに足を引っ掛けたり、歩く時に足を上げずにすり足になっているなど、筋肉からの「うすうす信号」を見過ごさないことが必要だと警告していた


▼新年早々に思わぬアクシデントに見舞われたが、休日だったことや、自身の体調を顧みる良い機会だった。何をするにも健康が一番。思わぬ怪我から大切なことを知ることもある。(茨城・SA)


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